道と札幌市などは1日、新型コロナウイルスの感染者が新たに206人確認されたと発表した。日別の新規感染者が200人以上となるのは3日ぶり。このうち54人の感染経路が不明。旭川市は8人(年代・性別非公表)、札幌市は4人(80~100歳代男女)、道は2人(居住地非公表の60代と70代男性道内)の計14人の死亡を確認した。1日当たりの死者数としては11月27日の9人を上回り、過去最多を更新。道内の死者の累計は208人となり、200人を超えた。
道は、26人の感染を確認。内訳は石狩管内11人(千歳市7人など)、空知、上川両管内各4人、日高、十勝両管内各2人、釧路、渡島、桧山3管内各1人。クラスター(感染者集団)が形成されている千歳市の障害者支援施設では感染者が7人増えて計12人になった。
札幌市は、141人の感染を確認した。市内の障害福祉サービス事業所では5人(30~50代の従業員3人、利用者2人)が感染し、クラスターが発生。医療機関でも12人(20~90代の患者5人、看護師ら7人)の陽性が判明し、新たなクラスターとなった。
旭川市は、37人の感染を発表。市内の高校(生徒と教諭7人感染)とスポーツサークル(40~60代男女7人感染)で2件のクラスターが発生した。クラスターが形成されている慶友会吉田病院では7人増の計162人、旭川厚生病院でも16人増えて計156人と感染が拡大した。
小樽市と函館市は、各1人の感染を発表した。
道内の感染者は延べ9075人(実人数9050人)となり、9000人を超えた。治療を終えて回復したのは6588人。現在の患者数は2279人で、重症は前日から1人増えて28人となった。
直近1週間(11月25日~今月1日)の新規感染者数は1490人、11月30日時点の入院患者の病床利用数は932床となり、道が独自に設定する5段階の「警戒ステージ5」(新規感染者1327人、病床900床)の基準を超えている。