道などは27日、新型コロナウイルスの感染者が新たに252人確認されたと発表した。日別の新規感染者250人超えは2日連続。このうち73人の感染経路を追えていない。札幌市は70~90代男女7人、道は80代男性(居住地非公表)、旭川市は年代・性別非公表1人の計9人の死亡を確認。道内の1日当たりの死者数としては5月1日の8人を上回り、過去最多となった。道は27日までとしていた「集中対策期間」を28日から2週間延長し、道民に協力を呼び掛けている。
道は計65人の感染を確認した。内訳は苫小牧市の50代男性会社員を含む胆振管内3人、空知管内25人、石狩管内15人(北広島市4人、恵庭市3人、千歳市1人など)、十勝管内13人、渡島、上川、釧路3管内各2人、後志、留萌、宗谷3管内各1人。岩見沢市の有料老人ホームで30~100歳代の18人(入所者14人、職員4人)の感染が分かり、クラスター(感染者集団)認定した。既にクラスター認定されている十勝管内の清水町役場では新たに職員10人の陽性が判明し、計26人に。北広島市の障害者支援施設のクラスターも4人増え、計115人となった。
道は27日、帯広市内に初の軽症者向けの宿泊療養施設を「アパホテル帯広駅前」(190人受け入れ可能)に開設したと発表。道内6棟目で、30日から運用を開始する。
札幌市は計142人の感染を発表。市内の認可保育施設で10代未満~50代の5人(園児2人、職員3人)、コールセンターでも20~50代の従業員8人の陽性が判明し、それぞれ新規クラスターとなった。
旭川市は、計31人の感染を発表した。既に確認されているクラスターでは、慶友会吉田病院で8人増の計133人、旭川厚生病院でも15人増の計98人に感染が拡大した。
小樽市は9人、函館市は5人の感染を確認した。
道内の感染者は延べ8274人(実人数8249人)となった。治療を終えて回復したのは5825人。現在の患者数は2269人で、21人が重症となっている。直近1週間(21~27日)の新規感染者数は1590人となり、道が独自に定める5段階の警戒ステージ最上位「5」(新規感染者数1327人)の基準を上回っている。入院患者の病床利用数も26日時点で前日から4床増の847床となり、「ステージ5」(900床)の基準に迫っている。
26日現在、宿泊療養施設の入所日調整中の自宅待機者は270人。札幌市の自宅療養者も349人に上っている。