道と札幌市などは25日、新型コロナウイルスの感染者が新たに181人確認されたと発表した。1日当たりの新規感染者が200人を下回るのは8日ぶりだが、3桁台は21日連続。このうち46人の感染経路を追えていない。札幌市は60~80代の男女3人と居住地非公表の70代女性、旭川市は2人の計6人の死亡を確認。道内の感染者は延べ7766(実人数7741人)となった。
道は55人の感染を確認した。内訳は石狩管内28人(千歳市16人、北広島市5人、恵庭市1人など)、十勝管内8人、空知、釧路両管内各6人、後志、上川両管内各2人、渡島、宗谷両管内各1人、札幌市居住1人。
クラスター(感染者集団)が発生している千歳市の陸上自衛隊東千歳駐屯地では新たに16人の自衛官の感染が確認され、計36人となった。同じくクラスターとなっている北広島市の障害者支援施設でも5人の利用者の陽性が判明し、計110人に拡大した。
道の発表とは別に、桧山管内奥尻町は25日までに計8人の感染を発表した。町職員も含まれ、役場は一部業務を停止している。
札幌市は、75人(再陽性1人を含む)の感染を確認。新たに2件のクラスターが発生。市内の医療機関では入院患者と職員ら計11人の感染が判明し、高校でも生徒、教員ら計29人の陽性が分かった。既に判明しているクラスターの規模拡大も続き、特別養護老人ホーム「ドリームハウス」(南区)では2人増えて計109人、タナカメディカル札幌田中病院(手稲区)でも10人増えて計96人になった。
旭川市は、過去最多の44人の感染を確認。市内の有料老人ホームでは7人の感染が分かり、クラスターと認定。クラスターが形成されている慶友会吉田病院では11人増えて計116人、旭川厚生病院でも10人増えて計62人に拡大した。
小樽市は4人、函館市は3人の感染を発表した。
道内で治療を終えて回復したのは5302人。現在の患者数は2300人で、重症は3人増えて22人となった。死者は164人。
直近1週間(19~25日)の新規感染者数は1653人、24日時点の入院患者の病床利用数は845床となり、道が定める警戒ステージ4(新規感染者数796人、病床利用数350床)の基準を超えている。