道と札幌市などは23日、新型コロナウイルスの感染者が新たに206人確認されたと発表した。日別の新規感染者が200人を超えるのは6日連続。このうち54人の感染経路を追えていない。道は90代男性、旭川市は80代男性、札幌市も90代男性の計3人の死亡を確認。道内の死者は累計152人となった。
道は41人の感染を確認した。内訳は胆振管内の30~60代男女3人、石狩管内11人(千歳、恵庭市各1人など)、十勝管内10人、空知管内5人、釧路管内4人、オホーツク管内3人、渡島管内2人、日高、後志両管内各1人、函館市居住1人。十勝管内の清水町役場では20~50代の職員7人のクラスター(感染者集団)が発生した。クラスターとなっている新ひだか町の日高徳洲会病院では、新たに1人の陽性が判明し感染者は計6人に。江別市の北海道消防学校でも感染者が2人増えて計9人に拡大した。
札幌市は、140人の感染を確認。市内の有料老人ホームでは40~90代の入居者5人の陽性が判明し、市はクラスターと認定。運輸会社の事業所でも50~60代の従業員5人のクラスターが発生した。
旭川市は、22人の感染を確認。クラスターが形成されている慶友会吉田病院では新たに患者ら10人の陽性が判明し、計104人に。旭川厚生病院でも感染者が7人増の計39人に拡大した。道は同市での感染急拡大を重くみて、札幌以外では初となる道内4棟目の軽症者向けの宿泊療養施設を「コートホテル旭川」(90人受け入れ可能)に開設。25日に運用を開始すると発表した。
函館市は、3人の感染を確認した。
道内の感染者は延べ7369人(実人数7345人)となった。治療を終えて回復したのは4910人で、現在の患者数は2307人(重症19人)。直近1週間(17~23日)の新規感染者数は1686人となり、道が定める警戒ステージ5(新規感染者数、患者数共に1327人)の基準を超えている。