道と札幌市などは17日、新型コロナウイルスの感染者が新たに197人確認されたと発表した。日別の新規感染者の3桁台は13日連続。このうち78人の感染経路が追えていない。道は70代男性と年代・性別非公表1人の計2人(いずれも居住地非公表)の死亡を確認。道内の感染者は延べ5880人(実人数5857人)となった。
道は、計35人の感染を確認。内訳は苫小牧市の30代医療従事者(王子総合病院が16日発表済み)と20代男子学生の2人を含む胆振管内6人(20~30代男性会社員4人)のほか、石狩管内12人(千歳市3人など)、十勝管内5人、空知、上川両管内各3人、渡島管内2人、後志、留萌、宗谷、釧路4管内各1人。厚真町の北海道電力苫東厚真発電所の社員寮「青雲寮」では、20~30代の社員5人(入寮者4人と社宅入居者1人)の感染が判明し、クラスター(感染者集団)と認定された。道によると17日までに寮関係者ら計47人のPCR検査を実施済みという。また、クラスターが形成されている北広島市の障害者支援施設でも新たに2人の陽性が判明し、感染者は計50人に拡大した。
札幌市は、計150人の感染を確認。9日連続で100人を超えた。市内の医療機関(40~90代の患者・職員11人感染)と介護事業所(30~90代の従業員・利用者8人感染)、コールセンター(10~30代の従業員10人感染)の計3カ所で新たなクラスターが発生。道内のクラスターは累計で118件となった。また、集団感染となっている特別養護老人ホーム「ドリームハウス」(南区)では新たに9人の陽性が判明して計101人となり、道内で最多だった介護老人保健施設「茨戸アカシアハイツ」(北区、92人感染)を上回る大規模クラスターとなった。
函館市は7人、旭川市は4人、小樽市は1人の感染をそれぞれ発表した。
道内で治療を終えて回復したのは3846人。現在の患者数は1903人で、重症は2人増えて20人。死者も2人増えて131人となった。