道と札幌市などは14、15の両日、新型コロナウイルスの感染者が新たに439人(14日230人、15日209人)確認されたと発表した。日別の新規感染者は4日連続で200人を超え、3桁台は11日連続となった。うち166人(14日73人、15日93人)の感染経路を追えていない。道は80代男性と年代非公表男性(いずれも居住地非公表)、札幌市は80代男性、旭川市は年代・性別非公表1人の計4人の死亡を発表。札幌市以外の感染者も2日間で167人(14日106人、15日61人)に上り、感染の連鎖が全道に拡大している。
道は14日、過去最多の99人の感染を確認。内訳は苫小牧市2人(30代男性と60代女性)を含む胆振管内6人のほか石狩管内44人(千歳市5人、恵庭市2人など)、十勝管内13人、空知管内11人、釧路管内8人、宗谷管内5人、留萌管内3人、渡島、上川両管内各2人、後志、日高、オホーツク、根室4管内各1人、札幌市居住1人。クラスター(感染者集団)が発生している北広島市の障害者支援施設では、新たに23人の感染が判明し計48人となった。
15日も道は44人の感染を確認。内訳は胆振管内10人(室蘭市3人など)のほか、石狩管内12人(千歳市1人など)、空知管内6人、上川管内4人、十勝管内3人、釧路、渡島両管内各2人、後志、日高、桧山、留萌、宗谷5管内各1人。室蘭市の学校法人明星学園清泉幼稚園では園児6人、職員2人の計8人が感染するクラスターが発生。釧路市の市立釧路病院でも6人(入院患者4人、職員2人)の陽性が判明し、クラスターとなった。
この他、クラスターは岩見沢市の北海道中央労災病院では5人増えて計22人、滝川市の滝川中央病院でも2人増の計14人になった。
札幌市は14日、計124人の感染を確認。市内の介護事業所で新たなクラスターが発生し、5人(職員4人、入所者1人)の感染が判明した。
同市は15日も計148人の感染を確認。市内の有料老人ホームでは40~90代の10人(入居者6人、職員4人)の感染が分かり、市はクラスターと認定。クラスターが形成されている特別養護老人ホーム「ドリームハウス」(南区)では、新たに21人の感染が分かり、計88人に拡大した。
旭川市は14日4人、15日11人の感染を確認。クラスターが起きている慶友会吉田病院は、感染者が11人増えて計55人となった。
小樽市は14日に2人、15日は1人の感染を確認した。
函館市は14日1人、15日5人の感染を確認。その後、同じ店で食事をした6人の陽性も判明し、同市では初のクラスターと認定した。
道内の感染者は延べ5494人(実人数5471人)で、治療を終えて回復したのは3525人。死者は4人増えて127人となった。重症は18人。現在の患者数は1842人(入院患者、宿泊療養、自宅療養の区分は集計中)となった。14日時点で、道の「警戒ステージ4」の7指標中、4指標で基準を超えている。