王子、横浜に連勝―アイスホッケー・アジアリーグ「ジャパンカップ」

  • アイスホッケー, スポーツ, レッドイーグルス
  • 2020年11月16日
4回戦〔王子―横浜〕相手の猛攻を懸命にしのぐ王子=15日、札幌月寒体育館
4回戦〔王子―横浜〕相手の猛攻を懸命にしのぐ王子=15日、札幌月寒体育館
第2ピリオド5分すぎに得点して喜ぶ橋本(左)=14日、札幌月寒体育館
第2ピリオド5分すぎに得点して喜ぶ橋本(左)=14日、札幌月寒体育館

  アイスホッケーアジアリーグのジャパンカップは14、15両日、札幌市の月寒体育館などで4試合が行われた。王子イーグルスは横浜グリッツに連勝し、8勝2敗で首位を独走する。グリッツは10連敗となった。栃木日光アイスバックスはひがし北海道クレインズを本拠地日光に迎えて1勝1敗。アイスバックスは7勝3敗で2位、クレインズは6勝4敗で3位と順位に変動はなかった。

 15日

   ▽4回戦(札幌月寒体育館)

  王子イーグルス4―3横浜グリッツ

   ▽得点者【王】橋場(柴田、高木)久慈(大澤、高木)久慈(山下、高木)高木(大澤、久慈)【横】池田(平野、松渕)熊谷(平野、角舘)矢野(金子直、平野)▽GK【王】マッキンタイア【横】黒岩▽シュート数【王】43【横】26▽反則【王】12分【横】6分▽パワープレー得点【王】1【横】0▽キルプレー得点【王】0【横】0▽観客数564

 ―「常勝」気流―守備に課題も

   王子が逃げ切った。第1ピリオドに久慈の2ゴールなどで3―0と好発進。その後は横浜の攻勢に遭い苦しんだが、GKマッキンタイアを中心にリードを保った。横浜はFW平野を起点とした攻撃が機能し、首位チームを脅かした。

   ▽同(日光霧降アイスアリーナ)

  栃木日光アイスバックス2―1ひがし北海道クレインズ

 14日

   ▽3回戦(札幌月寒体育館)

  王子イーグルス8―3横浜グリッツ

   ▽得点者【王】高木(小林)中島(中屋敷、佐々木)橋本(中島、高橋)佐々木(中屋敷、高橋)橋本(中島、高橋)久慈(山下)久慈(高木、山田)百目木(三田村、大澤)【横】池田(松渕)アレクセエフ(池田、平野)平野▽GK【王】マッキンタイア【横】小野、黒岩、小野▽シュート数【王】55【横】17▽反則【王】10分【横】10分▽パワープレー得点【王】1【横】0▽キルプレー得点【王】0【横】0▽観客数716

   王子が圧勝。第1ピリオド5分すぎのFW高木の先制ゴールを皮切りに、DF橋本、FW久慈が2得点するなど計55本のシュートを浴びせ大量点。横浜は圧倒的な攻撃力の前に反撃の糸口を見いだせなかった。

   ▽同(日光霧降アイスアリーナ)

  ひがし北海道クレインズ3―2栃木日光アイスバックス

  王子が「常勝」気流に乗ってきた。外国人選手の合流などで戦力が整った横浜と約1カ月ぶりに対戦して再び連勝。連勝も4に伸ばし、早くも首位固めに入った。菅原監督は「2戦ともプラン通りにゲーム運びができた」と語った。

   15日は、イーグルスの強固なフォアチェックを崩そうと時間をかけた攻め出しをする横浜と競り合ったが、選手間で声を掛け合い気持ちを落ち着かせながら小差の試合を60分で物にできたのは大きかった。チーム最年長のFW百目木は「流れが悪いときに盛り上げていこうとする姿勢が出てきている」と手応えを感じている。

   指標にする「2失点以内に抑える」(菅原監督)守備面の見直しが、次節のアイスバックス戦に向けての課題。百目木は「ミスしても沈まずに、普段通りのプレーを継続することが大切になる」と気を引き締めた。

 ― ゆかりの地で2ゴール DF橋本 リンクで躍動

   北海高出身のDF橋本が、慣れ親しんだ月寒のリンクで躍動した。14日の対横浜グリッツ3回戦。まずは第2ピリオド5分すぎの攻撃機会で、「(中島)彰吾が攻め込むときにちらっと自分を見てくれた。いいタイミングでスペースに入れた」と敵陣中央付近でパスを受けミドルシュートを放って得点。横浜の反則で得た18分すぎのパワープレーでは、ロングシュートで2点目を挙げた。

   「ここはホームリンクだと思っている。気持ちが入っていた」と月寒体育館では2015~16シーズン以来5季ぶりのゴール。年に数試合と機会が少ない分、喜びもひとしおだ。「これから少しでも札幌開催の試合が増えてくれたらうれしい」と語った。

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