ゆかりの地で燃える2選手 DF橋本 僚、FW越後智哉―王子、あすから札幌で横浜と連戦

  • アイスホッケー, スポーツ, レッドイーグルス
  • 2020年11月13日
練習中、菅原監督の指示を確かめる橋本(左)=白鳥王子アイスアリーナ
練習中、菅原監督の指示を確かめる橋本(左)=白鳥王子アイスアリーナ
札幌開催の対横浜戦に士気を高める越後=同
札幌開催の対横浜戦に士気を高める越後=同

  アイスホッケーアジアリーグのジャパンカップで王子イーグルスは、14、15両日に札幌市月寒体育館で横浜グリッツとのアウェー2連戦に臨む。年内折り返しの8試合を終え、6勝2敗で首位に立つイーグルス。一方のグリッツは8戦全敗の最下位だが、「戦力が整い自信を付けてきている」と菅原宣宏監督は警戒する。年に数回の道都開催試合に向け、北海高校OBのDF橋本僚副主将(28)、札幌市出身のFW越後智哉(28)の同市ゆかりの2人が意気込みを高めている。

   橋本はここまで2ゴール10アシストと、本業の守備に加え攻撃面でも存在感を発揮。昨年はアジアリーグ、全日本選手権で共に3位と不完全燃焼なシーズンだっただけに「今年は優勝して、みんなで喜びたい」。強い思いが結果に表れている。

   月寒体育館は高校時代、夏は自転車、冬は地下鉄を利用して練習に通った思い出の詰まったリンク。「札幌開催はいつも楽しみ。気持ちが乗る」と笑顔を見せる。

   10月中旬のホーム開幕戦では攻守に圧倒し退けたグリッツだが、ここ数試合は「アジアリーグの雰囲気に慣れ、得点もできている」と橋本は注視。ただ、「まだまだ甘くはないところを見せたい。連勝して、また次につながる戦いにできれば」と言う。

   一方、札幌生まれの越後は「地元の友人やアイスホッケー仲間が会場に足を運んでくれる。活躍しているところをまた見せたい」と闘志を燃やす。下位セットではあるが、今季出だしから2ゴール3アシストとまずまずの成績で「開幕までにしっかり準備してきた。体はよく動いている」と手応えを口にする。

   駒大苫小牧高―中央大から入団し、6季目を迎えた。身長160センチと小柄ながら、持ち前の機動力を生かしてトップリーグや日本代表でも活躍。「越後のプレーが子どもたちにとっての希望になってほしい」と菅原監督。越後も「小さくても上でプレーできることを証明したい」と言う。

   空いたスペースに素早く飛び込む意識付けをしたことで、自身の持ち味がより発揮できるようになった。「まずはチームに勢いを持ってくるプレーを全うしながら、チャンスがあれば得点も狙いたい」と本番を見据えた。

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