苫小牧市教育委員会は9日、新型コロナウイルス感染拡大で道が警戒ステージを引き上げたことに伴い、市内の小中学校に対し、授業中の感染拡大防止対策を行うよう改めて通知した。
通知によると、新たに「1メートルを明らかに下回る近距離で15分を超える活動」などの文言を加え、従来通り対面形式で行う調理実習や理科の実験、柔道といった児童生徒が接触し合う体育の一部、合唱や管楽器演奏を伴う音楽などを制限する。また、児童や生徒、その同居家族に風邪の症状が見られる場合は出席停止の措置を取ることも加えた。市教委は一部の授業内容が制限されることについて「授業時数に大きな影響はない」(指導室)という。
一方、通知を受けた市内各校は各授業の対応策を検討している。
苫小牧若草小学校は理科の実験について、教員が手本を見せたり、授業の実施スケジュールを変更したりするなどの対応を協議中。苫小牧青翔中学校も体育の授業で柔道を行う場合、教員が手本を示す程度にとどめるなど検討を進めている。