道や札幌市などは7、8の両日、新型コロナウイルスの感染者が新たに340人(7日187人、8日153人)確認され、70代女性(居住地非公表)1人が死亡したと発表した。7日の新規感染者187人は過去最多となり、4日連続で100人を超えた。うち、153人(7日89人、8日64人)の感染経路を追えていない。クラスター(感染者集団)も計8件発生し、道内の感染者は延べ4021人(実人数3998人)と4000人台に入った。
道は7日、計35人の感染を確認した。内訳は石狩管内11人(恵庭市2人など)、空知管内7人(三笠市1人など)、渡島管内3人、宗谷管内2人(稚内市2人)、オホーツク管内2人、十勝管内6人(帯広市2人など)、釧路管内2人、札幌市と鹿児島県居住が各1人。空知管内の介護保険事業所では7日までに6人の陽性が判明し、クラスターと認定した。
8日も道は、計37人の感染を確認した。内訳は胆振管内2人(年代・性別非公表)、石狩管内12人(恵庭市1人など)、空知管内11人(岩見沢市2人など)、オホーツク管内2人、十勝管内9人(帯広市2人など)、札幌市居住1人。
新たに岩見沢市の北海道中央労災病院(入院患者ら7人感染)と滝川市の滝川中央病院(入院患者ら5人感染)、江別市の接待を伴う飲食店(従業員ら11人感染)の計3カ所でクラスターが発生した。クラスターが形成されている胆振管内のカラオケスナックでは、新たに1人の陽性が判明し計10人になった。
札幌市は7日、計141人の感染を確認し、過去最多を更新。市内の建設会社(社員12人感染)でクラスターが発生した。同市は8日も96人の感染を確認。市内の有料老人ホームで19人、札幌北七条郵便局で6人、市内の専門学校で生徒8人の感染が分かり、いずれもクラスターと認定した。
旭川市は7日、慶友会吉田病院で入院患者6人、職員3人の計9人の陽性が判明し、クラスターと認定。8日も同病院の入院患者ら16人の感染が分かり、計25人に拡大した。
小樽市は7日に2人、8日に3人の感染を確認。函館市は8日、1人の感染を発表した。
道内で治療を終えて回復したのは2931人。現在の患者数は976人(入院患者と宿泊療養施設入所者は調査中)で、11人が重症となっている。
「警戒ステージ3」の7指標のうち、重症用病床(基準は25床)を除いた6指標で基準を上回っている。死者は114人となった。