道と札幌市、小樽市は10月31、1の両日、新型コロナウイルスの感染者を新たに150人(31日81人、1日69人)確認し、70代男性(札幌市在住)1人が死亡したと発表した。このうち64人(31日36人、1日28人)の感染経路が不明。1日当たりの新規感染者は31日に過去最多を更新するなど3日連続で60人以上となった。空知管内と札幌市で新たなクラスター(感染者集団)が計4件発生し、道内では計73件に。感染拡大が速いペースで進んでおり、道は「全道どこでも非常に危険な状態になっている」と警戒を呼び掛けている。
道は10月31日、空知管内の10~90代男女6人、千歳市の20代男子学生と20代男性自衛官、30代男性介護職員、恵庭市の50代男性会社役員と30~40代男性会社員2人、50代自営業女性、北広島市の50代男性、石狩管内の40~60代男女4人、上川管内の年代・性別非公表1人、オホーツク管内の40~50代女性2人、十勝管内の年代・性別非公表1人、釧路管内の40~60代男性2人、宮城県在住の50代男性の計25人の感染を確認。空知管内のグループホームでは31日までに、20~90代の5人(職員1人、入所者4人)の陽性が判明し、道ではクラスターと認定した。
1日も道は苫小牧市の10代男子高校生2人、胆振管内の年代・職業非公表女性2人、石狩管内当別町の50代男性と同管内の60代男女2人、空知管内の20代男性、釧路管内の60代男性の計9人の感染を確認。苫小牧の高校生2人はクラスターが起きている苫小牧工業高校の生徒で、同校の感染者は計11人(全員全日制の生徒)に。クラスターが発生していた静内高校(感染者計22人)については、10月30日付で終息したと発表した。
イオンモール苫小牧は施設内のマクドナルドと風月の従業員が検査の結果、陽性だったことが同日に判明したと発表した。各社によると、感染者数はマクドナルド2人、風月1人。店内の消毒作業を終え、現在は通常営業している。
札幌市は31日、10~60代男女48人と年代・性別非公表6人の計54人の感染を確認。ススキノ地区の接待を伴う飲食店で新たなクラスターが発生し、従業員と客の計5人が感染した。
同市は1日、10~60代男女51人と年代・性別非公表8人の計59人の感染を確認し、過去最多を更新。1日までに市内の食品関連会社で20~60代の従業員8人の陽性が判明したほか、新たにススキノ地区の接待を伴う飲食店で30~60代の6人(従業員と客)の感染を確認。市では2カ所ともクラスターと認定した。
小樽市では31日に10~40代男性2人、1日は10代男子学生の感染を発表した。
道内の感染者は延べ3205人(実人数3182人)。2603人が治療を終えて回復。現在の患者数は492人で、6人が重症となっている。110人が死亡。病床利用の入院患者数は186人となり、軽症者向けの宿泊療養施設には306人が入所している。