道と札幌市、旭川市は29日、新型コロナウイルスの感染者が新たに53人確認されたと発表した。新規感染者が50人以上となるのは2日連続で、24日の60人に次ぐ過去2番目の多さ。このうち31人の感染経路を追えていない。道内の感染者は延べ2986人(実人数2963人)となった。
道は苫小牧市の10代男子高校生と胆振管内の年代・性別非公表2人、石狩管内の30~90代男女5人と年代非公表の女性2人、オホーツク管内の20代男性、居住地が札幌市の年代・性別非公表1人の計12人の感染を確認。感染者の男子高校生は道教育庁胆振教育局が29日、苫小牧工業高校の生徒と発表。この生徒が在籍するクラスを30日から当面の間、学級閉鎖とした。
苫小牧保健所が、濃厚接触者の確認を進めている。
また、職員7人が感染しクラスター(感染者集団)が発生していた夕張市消防本部について、道は28日付でクラスターは終息したと発表した。
札幌市は、10~50代男女36人と年代・性別非公表4人の計40人の感染を確認。クラスターが形成されている市内の芸能関連会社では新たにイベント参加者2人の陽性が判明し、感染者は計16人となった。ススキノ地区の接待を伴う飲食店関連も6店、14人増えて、計88店、328人となった。
サッカーJ1の北海道コンサドーレ札幌は29日、菅大輝選手(22)の感染を発表した。
旭川市は、20代女性会社員の感染を確認した。
道内で治療を終えて回復したのは2494人。現在の患者数は383人で、5人が重症となっている。109人が死亡。病床利用数は163床(警戒ステージ2は150床、ステージ3は250床が指標の基準)となり、軽症者向けの宿泊療養施設には220人が入所している。