意気込む、DF佐々木一正―あすから敵地ひがし北海道戦

  • アイスホッケー, スポーツ, レッドイーグルス
  • 2020年10月23日
クレインズ戦に向け数的不利なキルプレー練習に取り組む佐々木(右)

  アイスホッケーのアジアリーグ・ジャパンカップに出場している王子イーグルスは24、25両日、釧路市でひがし北海道クレインズとのアウェー2連戦に臨む。今月初旬の定期戦と北海道選手権を兼ねた同市開催のプレシーズンマッチの2試合ではいずれも勝ったが、油断はできない。菅原宣宏監督は7―5で勝利した道選手権を例に、「点の取り合いはしたくない。2点以下に抑える試合を目指したい」と本番を見据える。

   王子はジャパンカップ4戦を終え3勝1敗とまずまずのスタートを切ったが、17、18両日に八戸市で行われた東北フリーブレイズ戦では1勝1敗。2戦で10得点と攻撃面が機能した一方で、失点数は7とかさみ、課題が残った。

   次戦で待ち受けるひがし北海道は、昨季チームトップの24ポイントを稼いだ新主将FWの池田一騎をはじめ、日本代表経験豊富なFW上野拓紀、攻撃型DFの梁取慎也など機動力が高いプレーヤーが多くそろう。

   「受けて立つと一気に流れを持って行かれる」と警戒するのは王子在籍12年目のDF佐々木一正(30)=北海道栄高出身=。4試合で14ポイントとすでに量産体制に入る昨季アジアリーグ最多ポイント選手のFW中島彰吾を筆頭に、昨季20ポイント以上を稼いだFW高橋聖二、FW中屋敷侑史、DF橋本僚とセットを組む。菅原監督が「チームの看板セットで、攻守のバランスをうまく取ってくれている」と信頼を寄せる一人だ。

   東北との連戦では「セット全員で攻めて、相手にチャンスを与えなかったのが良かった」(佐々木)と帯氷時中の失点は0。自身は1戦目で2アシストしたほか、2戦目には今季初得点も挙げた。「今年は攻撃にも積極的に参加していきたい」との姿勢が結果に表れた形だ。

   苫小牧市出身で中学3年から高校2年まで、カナダに競技留学した経験を持つ。ベテランの域に達しつつある中で「若手に手本を示さないといけない」とし、ミスをした選手がいれば、「俺もよくやったよ。前を向こう」と言うようにして、気持ちの切り替えを促す。

   オフシーズンには母校の道栄高へ積極的に顔を出し、「トップリーグの選手として還元できることがあれば」と後輩思いのナイスガイだ。ひがし北海道戦に向け「チームとしての失点がまだ多い。しっかり修正しながら、対戦チームの特長を消すプレーをしていきたい」と語った。

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