道と札幌市、旭川市は14日、新型コロナウイルスの感染者が新たに20人確認されたと発表した。このうち10人の感染経路が不明。胆振管内の事業所と札幌市のススキノ地区の接待を伴う飲食店で新たにクラスター(感染者集団)が発生。道内のクラスターとしては47、48例目。道内の感染者は延べ2430人(実人数2408人)となった。
道は胆振管内の年代・性別・職業非公表1人と石狩管内の60代男性会社員、日高管内の10代の男子学生2人(1人は新ひだか町居住)、釧路管内の年代非公表の女性従業員2人の計6人の感染を発表した。
道は胆振管内の事業所の感染者がこの日の1人を含め計6人となったことから、クラスターと認定。道によると事業所は清掃業で、感染者は10~60代男女のいずれも従業員。6人とも事務部門を担当しているという。
8日に最初の陽性者が判明して以降、事務部門を中心に社内の濃厚接触者19人のPCR検査を実施済み。今後、事務部門以外の33人の従業員に対しても「必要があれば検査していきたい」と説明する。事業所名を非公表としたことについて、道は「公衆衛生上、特に必要ないと判断した。事業所の外へ感染が広がる可能性は少ない」としている。胆振管内のクラスターは2例目。
札幌市は20~50代男女7人、年代・性別非公表4人、性別非公表の20代1人、年代非公表の女性1人の計13人の感染を確認。ススキノ地区の接待を伴う飲食店では14日までに8人(全員20代のスタッフ3人、利用客5人)の陽性が判明。市では同店を、市内31例目のクラスターと認定した。
旭川市は、50代女性会社員の感染を確認した。
道内で治療を終えて回復したのは2129人。現在の患者数は194人で、重症は1人。107人が死亡している。軽症者向けの宿泊療養施設には85人が入所中。