苫小牧市柏原の自動車部品製造業、アイシン北海道(伊藤伯社長)は8日、新型コロナウイルスに感染した従業員が計6人となり、道がクラスター(感染者集団)に認定した。道は「事業所の感染対策はできており、これより広がる可能性は低い」として事業所名を非公表としたが、同社は苫小牧民報社の取材に対し、クラスター認定されたことを明らかにした。クラスター発生は道内41例目、胆振管内では初めて。
同社はホームページで従業員の感染状況を公表している。9月24日の最初の感染以降、10月8日の従業員1人の陽性判明までで、感染者は計6人になった。
道は同日、事業所名を出さずに「胆振管内の工場でクラスターが発生した」と公表。従業員366人のうち47人のPCR検査を終え、15日までに残り319人も検査する予定とし、「社員以外の委託事業所についても、感染者との接触の可能性がある人は必要に応じて検査する」と話した。
同社によると、通常通り操業しており、生産態勢に影響は出ていないという。保健所と連携しながら職場の消毒、濃厚接触者への自宅待機指示や健康状態の確認など対応を取ったと説明。引き続き従業員のマスク着用や手指消毒の徹底、社内食堂の時差利用、シフト編成による在社密度の低減などにより感染拡大防止に努めるとしている。