道と札幌市は5日、新たに36人の新型コロナウイルスの感染者を確認したと発表した。このうち11人の感染経路が不明。札幌市では35人の陽性が判明し、日別の感染者数としては5月4日の29人を上回り過去最多を更新した。道内全体で感染者が30人以上になるのも5月4日以来で、約5カ月ぶり。道内の感染者は延べ2217人(実人数2195人)となった。
札幌市は、20~70代男女25人と年代非公表の女性6人、年代・性別非公表4人の計35人の感染を発表。このうち17人がススキノ地区の「ニュークラブ」と呼ばれる接待を伴う飲食店の従業員だった。同店では5日までに10~30代の従業員計23人の感染が確認され、市は新たなクラスター(感染者集団)と認定した。市内でのクラスター発生は26例目。同地区の接待を伴う飲食店関連は5日までに19人増えて計57店舗、164人となった。
また、札幌駅総合開発は5日、運営する商業施設「パセオ」の雑貨店の従業員1人の感染を発表。札幌ドームも同日、ドーム内で飲料販売を委託する北海道キリンビバレッジサービスのアルバイト1人の陽性が判明したと発表した。
道は、胆振管内の30代男性(職業非公表)の感染を確認した。
道内で治療を終えて回復したのは1937人。現在の患者数は173人で、重症はゼロ。107人が死亡している。軽症者向けの宿泊療養施設には61人が入所中。