道は16日、新型コロナウイルスに関する電話相談について、従来の帰国者・接触者相談センターなどを廃止し、新設した「北海道新型コロナウイルス感染症 健康相談センター」のフリーコールに統一した。24時間体制で受け付けている。
道によると、電話相談はこれまで各道立保健所や本庁対応の「帰国者・接触者相談センター」や「感染症に関する一般相談窓口」「来道者・帰省者・転勤者相談ダイヤル」で受けていたが、保健所職員の業務負担を軽減するため、16日午前9時でそれぞれの相談窓口を廃止し、新設した健康相談センターのフリーコールに切り替えた。
フリーコールでは、感染症の予防方法や症状、治療などに関する相談を受け付けるが、▽高熱や息苦しさ、強い倦怠(けんたい)感がある人▽糖尿病などの基礎疾患があり、発熱やせきなど軽いかぜ症状がある人▽発熱など軽い症状が続いている人―はすぐに相談するよう呼び掛ける。小児科医による診察が望ましい小児もかかりつけ医がいない場合などは、フリーコールを利用するよう求めている。
一方、これからの時期は季節性インフルエンザとの同時流行も想定されるが、厚生労働省は今月4日の各都道府県への通知で「コロナとインフルの鑑別は困難」と説明。地域の医療機関で相談・診療・検査を担う体制構築が重要とし、10月中をめどに整備するよう求めている。
道の新型コロナウイルス感染症対策本部はこの方針を踏まえ、10月以降の相談窓口は「かかりつけ医などの地域の身近な医療機関も対象になる見通し。詳細は今後国から示される」と説明している。