アイスホッケーのアジアリーグは20日、日本国内5チームによる総当たり戦「ジャパンカップ2020」を10月10日から12月27日の日程で開催すると発表した。新型コロナウイルスの影響で年内開催を断念したアジアリーグ2020~21シーズンの代替大会。王子イーグルスは開幕日の10月10日に、本拠地白鳥王子アイスアリーナ=苫小牧市若草町=で今季から同リーグに参入した横浜グリッツと対戦する。
大会はアジアリーグアイスホッケージャパンオフィス主催。日本アイスホッケー連盟が共催する。王子、横浜のほか、ひがし北海道クレインズ、東北フリーブレイズ、栃木日光アイスバックスが参加。開催期間中の土曜、日曜を利用して苫小牧市、札幌市、釧路市、八戸市(青森)、日光市(栃木)、横浜市の各チーム本拠地を舞台にホーム&アウェー方式の4回総当たり戦、1チーム16試合を行う。順位は勝率で決定。外国籍選手は各チーム2人までとなった。
王子の菅原宣宏監督は「いつ試合が開催されてもいいように準備してきた。ここからより一層、調子を上げていきたい」と意気込む。チームは6月中旬に始動。7月からはホームリンクの白鳥王子アリーナで氷上練習を行ってきた。「主に個々の能力向上を促すメニューが多かった。今後は攻守のシステム構築に重点を置きたい」と言う。
DFの山下敬史主将は「やっと試合ができる。ひと安心した」と笑顔を見せる。コロナ禍にあっても、各選手は志高く日々の練習に取り組み力を付けてきた。「次は本番にピークを持っていけるように準備したい」と意気込んでいた。
ジャパンカップ開催は、18年平昌五輪(韓国)による17~18シーズンのアジアリーグレギュラーリーグ短縮に伴い、同年1~2月に国内4チームで6回総当たり戦を展開して以来2年ぶり。前回は王子イーグルスが14勝4敗の勝ち点40で栄冠をつかんだ。
来年1~4月での実施を模索している日本、韓国、ロシア3カ国によるアジアリーグ20~21シーズンは、今年9月1日時点のウイルス情勢によって開催可否が判断される。