伝承

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2020年3月11日

 記憶は危うい。地震や津波、噴火や洪水。どんな悲惨な被害をもたらした災害も、やがて忘れる。記録をして伝える努力は、そこから始まったという。

 日本で最古の地震や津波の史料は「日本書紀」の、684年10月14日の記事。土佐の人畜の死傷や船舶、官舎の被害を記録しているそうだ。文化庁編「日本人は大災害をどう乗り越えたのか」が記録と伝承の歴史を教えてくれる。伝え方は文書から、誰でもが常に読み、接することのできる石碑に変わっていく。最古の災害の石碑、徳島県美波町の康暦碑(こうりゃくのひ)は1361年の地震・津波の死者を供養したものとか。

 徳島県海陽町の大岩慶長宝永津波碑は1605年2月の災害を石に刻み、さらに碑文の右にもう一つの碑面を彫って1707年の災害を「我浦無一人之死者」と追刻し、碑を教訓として後の被害を防いだと誇らしげに伝えているそうだ。伝え方はさらに変わり、今は震災遺構などの名称で、津波に倒された交番や防潮林の1本のマツが、無言で防災を呼び掛ける。

 東日本大震災の発生から9年。9年前の3月11日午後2時46分に始まった天災と人災の大きさを思い起こす。福島県では福島第1原発の廃炉作業の遅れ、タンクの設置場所の無くなる汚染水の行方など、復旧も復興もまだまだ。テレビに映った、住民の手にした横断幕の文字が胸に刺さった。「福島はオリンピックどごでね」(水)

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