クラフトビール続々と 「北海道ブルワリー」で3新商品 「地元産」で地域活性化

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  • 2025年2月5日
左からベルジャンホワイト、アイピーエル、ブラックエール

 苫小牧市内唯一のクラフトビール醸造所「北海道ブルワリー」(錦町2)で、クラフトビールの新商品が次々と醸造されている。隣接する飲食店で、4日に「ベルジャンホワイト」「アイピーエル」を発売し、10日以降に「ブラックエール」も登場。同ブルワリーの確かな技術を消費者に伝えつつ、レギュラー化を検討しており、今後の地場産ビール提供のさらなる活発化に弾みを付ける。

 市内の経営者らが2022年に設立した会社北海道ブルワリー(髙橋憲司社長)が、地元産ビールで地域を活性化しようと取り組んでいる。昨年10月に醸造を開始し、同11月から隣接する飲食店で販売。市内で取れたヤチヤナギをホップの代わりに使い、市の水道水で仕込んだ自社ブランド「カムイゲイル」が人気を博してきた。

 ただ、昨年はヤチヤナギの確保が約20キロにとどまり、新商品の開発にも使っているため、24年分に関しては同ブランド提供は今春までの季節限定となりそう。このため常時販売できるクラフトビールを探り、世界各国のビールの試験醸造を展開。昨年12月にホップを多く使ったIPA(インディアペールエール)を発売して手応えを確かにし、今月は満を持して3新商品の提供を始める。

 4日から2種類を販売。ベルジャンホワイトは道産小麦をふんだんに使い、オレンジピールやコリアンダーも入れ、甘みと爽快な切れが印象的。アイピーエルは、複数のホップを利かせたラガータイプで、シャープな苦みが味わえる。10日以降に登場予定のブラックエールは、黒ビール特有のローストした麦芽の香りだが、薄めで飲みやすい仕上がり。いずれも隣接の飲食店で提供し、レギュラー(400ミリリットル)が890円、ハーフ(230ミリリットル)が610円。

 髙橋社長は「全てが初めての挑戦。ずっと出し続けられるレギュラービールを造りたい」と強調する一方、「6~7月には市内でヤチヤナギを収穫し、冷凍保存しながら出していきたい」と説明。「今後は缶に詰めての出荷や、日高昆布を使っただしビールなど、苫小牧の醸造所からいろんなクラフトビールを出していく」と意気込んでいる。

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