苫小牧南高校(藤島尚子校長)は2月3日から3月21日まで、カナダ人留学生のメロラ・ボーウィさん(17)=レスブリッジ・コレゲート・インスティテュート2年=と、愛・フランズさん(16)=ハリー・エンリー・ハイスクール2年=を受け入れる。道教委の「2024年度北海道・アルバータ州高校生交換留学促進事業」の一環。2人は約7週間、南高の授業や学校行事に参加し、日本の生活や文化を体験する。
登校初日の3日は、体育館で1、2年生計294人が歓迎集会を開催。2人が「よろしくお願いします」と日本語であいさつすると、温かい拍手に包まれた。
父親が室蘭市に滞在した経験を持つメロラさんは「かつて父が過ごした街も訪れたい。日本の親切な人柄について知りたい」と笑顔を見せる。母親が静岡県出身の愛さんは日本語が堪能で「北海道は初めてだが、自国の学校生活との違いを知り、日本文化を学びたい」と抱負を述べた。
苫小牧滞在中は「ショッピングや温泉も楽しみ」と口をそろえる2人。南高校の生徒と一緒に、課外活動の茶道や華道などにもチャレンジする。
同事業は1994年度から、国際的な視野を持つ青少年の育成や、道と友好姉妹関係にあるカナダ・アルバータ州との親善を深める目的でスタート。南高校からは昨年11~12月、細川美和さん(17)=2年=と、三上ひなりさん(16)=1年=がアルバータ州に滞在しており、メローラさんは細川さん宅、愛さんは三上さん宅にそれぞれホームステイしながら通学する。