第19回ベルコ隆優旗争奪少年野球大会最終日は5月31日、苫小牧市少年野球場で決勝が行われ、北光ファイターズが7―0で大成フェニックスを下して4年ぶり4回目の優勝を飾った。
北光は一回、松井のスクイズで1点を先制。二回は長谷川が2死満塁で走者一掃の適時三塁打を放った。守っては佐々木、樋渡の継投で零封とした。大成は打線が振るわず2安打に抑えられた。
大会は24日に開幕し、7チームが栄冠を競った。北光と大成、高円宮杯4位の泉野イーグルスはホクレン旗代表選考胆振大会(21、22両日、苫小牧市営少年野球場)に出場する。
▽決勝
北光ファイターズ
150001|7
000000|0
大成フェニックス
(北)佐々木、樋渡―宮本大
(大)紺野、小川、西村勇―小川、西村統、小川
[三] 長谷川、松井(北)
[二] 平田昇(北)
▽準決勝
飛翔スワローズ
0000|0
1501×|7
北光ファイターズ
(四回コールド)
(飛)佐藤楓、高橋、佐藤楓、高橋―高嶋琉
(北)宮本大、松井―平田昇、宮本大
[三] 長谷川、青柳(北)
北星有珠の沢ホークス
00000|0
1012×|4
大成フェニックス
(五回時間切れ)
(北)一関、長浜、佐藤―伊藤
(大)西村統、小川―小川、西村統
[本] 西村統(大)
優勝した北光ファイターズの選手たち=5月31日、苫小牧市営少年野球場 北光は1回戦から体調不良により、主力選手5人を欠く中で優勝を果たした。「出場できなかった選手の分もチーム一体となって一生懸命頑張ってくれていた」と長谷川監督はナインの奮闘をたたえた。
5月に行われた高円宮杯では準決勝で敗れ、涙をのんだ。選手たちは、バットを振り込んで、「強い打球を打ち返す意識」で練習に取り組んできた。
その努力が実を結び、10安打と打線が爆発した。二回2死満塁で打席に立った主将の長谷川は「アウトになってもいいから、練習でやってきたボールの上を打つイメージで打った」と走者一掃の右越え三塁打で打線に火を付けた。
先発投手として好投した佐々木も病欠明けの登板だったが、それを感じさせない投球で大成打線に凡退の山を築かせた。佐々木は「しっかりキャッチャーの構えるところに投げて、相手を抑えられた」と笑顔。「高円宮杯では失敗を恐れていた部分があったが、きょうは思い切りの良さが出ていた。胆振大会にもつながってくれれば」と監督は期待を込めた。
―大成フェニックス・石久保監督
この決勝の舞台まで連れてきてくれた子どもたちに感謝したい。胆振予選まで時間は少ないがバッティングの課題を修正して大会に臨んでいきたいと思う。