苫小牧市の金澤俊市長は5月30日、第3次苫小牧市民文化芸術振興推進計画の基本的な方針策定を市民文化芸術審議会(坂井公一会長)に諮問した。市役所で開かれた2025年度第1回の同審議会で坂井会長に諮問書を手渡し、出席した委員7人は11月下旬までに答申をまとめるスケジュールを確認した。
第2次計画(2016~25年)が今年度で終了することから、市は年度内に新計画を策定する。委員からは▽10年の計画期間が適正か▽第2次計画の成果を検証できているか▽計画は理念的で指標が分かりにくい―などの指摘が出された。
計画期間について事務局の市教育委員会生涯学習課は、札幌と釧路市が5年、小樽と登別市が10年、旭川市が12年、室蘭と千歳市は単独計画を策定していない―と他市の例を説明。期間短縮や内容の分かりやすさを検討する考えを示した。6月中に第2次計画の進捗(しんちょく)状況を各担当課にヒアリングし、委員に報告することも約束した。