ヤクルトは3年目の沢井ら若手が奮起し、連敗を7、連続試合2得点以下の不名誉な記録を14で止めた。この日は4得点。高津監督は「先制して、休まずに追加点が取れたのが非常に大きかった」と久しぶりに柔らかな表情を見せた。
まずは三回、2年目の伊藤がプロ初本塁打となる先制ソロを放つなど2点を先取。そして四回には8番沢井が意地を見せる。2死走者なし、2ボールから「長打を狙って、フルスイングを仕掛けた」。右翼席へ1号ソロをたたき込み、長く苦しめられていた「壁」を破る3点目がスコアボードに刻まれた。
沢井は長打力が持ち味の25歳。3日の試合では4番に抜てきされたが、西武の隅田に3打数無安打、2三振に抑えられていた。「結果が出たことはすごくうれしい。僕がスタメンで出て、打てずに負けていたので、すごく悔しかった」と胸の内を明かした。
主軸の村上や長岡をけがで欠き、苦しい戦いが続くヤクルト。この日は代役の2人が光を放った。