道東で相次ぐ地震 市がLINEで備え促す

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  • 2025年6月6日
市の公式LINEで送信された地震解説と防災情報

 5月31日から6月2日にかけて道東を震源とする地震が相次いだことを受け、苫小牧市は3日、公式LINEで室蘭地方気象台などの地震解説や市の防災情報などを発信した。市にも「大丈夫か」などの問い合わせがあり、過度に恐れる必要はないものの、日ごろの備えを促す機会に―と初めてLINEで呼び掛けた。

 内容は▽室蘭地方気象台ホームページ(HP)の地震解説資料▽市防災情報サイト▽市防災メール▽市HPの日ごろの備え―の4項目。タップするとそれぞれのサイトにつながる。

 地震解説資料では、5月31日の釧路沖の地震と6月2日の十勝沖の地震を取り上げ、「太平洋プレートが陸のプレートの下に沈み込むことで発生した地震」と分析。これらの周辺は「マグニチュード6クラスの地震も時々発生するなど、地震活動が定常的にみられている地域」と指摘し、日ごろからの備えを促している。

 市の「日ごろの備え」は▽家具の転倒防止▽落下物の整理点検▽安全な避難のために―など、家の中と周囲の対策をチェックするリストを掲載している。

 同気象台によると、5月31日の地震は日高で震度4を観測した町があり、その後、胆振を含め最大震度2~1の地震が6回起きた。6月2日も十勝で震度4を観測し、市危機管理室にも「地震が多いけど、大丈夫か」「避難所はここでいいのか」などの問い合わせがあった。蔵重雄人副主幹は「LINEを参考に、改めて避難場所や備蓄品などの確認をしてほしい」と話している。

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