北海道高校総合体育大会のバレーボール室蘭支部大会(5月30日~1日、伊達市)で4連覇を果たした女子の北海道栄。次の舞台は10日に帯広市で開幕した全道大会に向け、短い準備期間で対戦校の対策練習を中心に熱を込めて取り組んできた。
支部大会ではさまざまな攻撃パターンを駆使したバレーを展開し、予選、決勝リーグと全勝する強さを見せた道栄だったが「ミスが連続してしまい、試合の流れが悪くなり、連続失点する場面もあった」と山崎浩史監督は振り返る。今年は支部大会から全道大会までの期間が10日間、さらにテスト期間も重なったことから準備期間が短いため「支部大会での完成度をもう少し上げたかった」と語る。全道に向け「昨季は3年生がメインで戦ったこともあって、(今年は)経験の少ない生徒もいるが、ここまでしっかり力を付けてきた。いつも通りの力を発揮し、自分たちが持っているものを出してほしい」と期待を寄せる。
「それぞれ異なる悩みを抱えている。気付いてあげられるよう、部員たちを見ている」と、チームをけん引する平山由萌主将(3年)。遠征先の宿舎でも、気になる部員を呼んで個別に話をする機会をつくるなどチームに寄り添ってきた。そのチームは「最初はまとまらなかったが、大会や遠征合宿を経て、徐々にそれぞれの意識が高くなってきたと感じている」と話す。試合ではボールを全員で、全力で追えるように―と、練習から積極的に声を出してチームを鼓舞する。
昨季の全道大会は、予選グループを突破するも決勝トーナメント1回戦でクラーク記念国際(深川)に敗れた。平山主将は「自分たちの力を出し切り、先輩たちが越えられなかった壁を越え、一つでも上に勝ち上がっていきたい」と力を込めた。今大会ではベスト8を目標に掲げる。
道栄は11日、予選グループでとわの森三愛(江別)と決勝トーナメント進出を懸けて激突する。