国民民主党は11日の両院議員総会で、夏の参院選比例代表に擁立を予定していた山尾志桜里元衆院議員(50)について、公認決定を見送ることを決めた。SNS上で過去の不倫疑惑などに対する批判が噴出。党の支持率低下を招いた要因だとの指摘が出ていた。
玉木雄一郎代表は国会内で記者団に「有権者、全国の仲間、支援者から十分な理解と信頼が得られないと判断した。擁立した代表の私にも責任がある」と述べた。両院議員総会で反対意見は出なかった。
榛葉賀津也幹事長も記者団に「公認は見送ってほしいという声が全国(の地方組織)からあった」と説明。山尾氏は10日に記者会見し、不倫疑惑について「事実はない」などと釈明したが、党内は「疑問を払拭する会見ではなかった」との受け止めが多かったという。
国民民主は先月14日に山尾氏の擁立を発表した。迷走する形となったことで、党の対応も批判される可能性がある。