歌舞伎俳優の尾上右近が7月、自主公演「研の會(けんのかい)」を東京と大阪で開く。2015年に開始し、今年で9回目。「『歌舞伎でこういうことをやりたい』と表明する公演。幸せを引き寄せる呼び水になり、つくづく続けて良かった」と取材会で話した。
けがで失明した弟と、その兄の関係を描く「盲目の弟」、東京・浅草の三社祭にちなむ舞踊「弥生の花浅草祭」を上演。同年代の歌舞伎俳優、中村種之助と共演する。
取材会では、来年の第10回で研の會を終了することも明かした。「自分が歌舞伎にできることが自主公演だけではなくなってきたと感じ、一区切り付けた方がいいと思った」と右近。「自分主体で興行をしたいとき、ついてきてくれる仲間ができた。財産です」と周囲への感謝を語った。