大学野球の道学生野球1部春季リーグに出場中の北洋大は8、9両日にうみ街信金ボールパーク=桧山管内江差町=で行われる第3節で道教育大函館と連戦する。新型コロナウイルスの影響で今月1、2両日の旭川大戦が急きょ中止。不戦勝により2勝を手にし、4勝負けなしで暫定1位に立った。函教大は4連敗と最下位だが、一塁手の成田登夢主将(3年)は「相手に合わせることなく、隙のない野球をして勝ちたい」と意気込む。
勝負どころと位置付けていた旭大戦が思わぬ形で白星になった。旭川市入りした試合前日の夜に中止の知らせを受けた。心身共に準備万端だっただけに、「さすがに気持ちは切れた」と成田主将は振り返る。
「なくなってしまったものは仕方がない。函教大で勝つために練習しよう」と主将の呼び掛けに応えるように、選手たちは大型連休中で意欲的に練習に取り組んできた。大滝敏之監督は「休み期間でしっかり練習が積めたのは大きい」と手応えを口にする。
函教大はいまだ勝利こそないが、エース右腕の後藤悠之(4年)=能代高卒=が先発した旭大や函館大戦では小差の接戦を繰り広げている。北洋大のチーム打率は道教育大旭川の2試合で1割8分と波に乗れていない印象だが、成田主将は「旭教大戦は狙い球が絞り切れていなかった。練習のフリー打撃では充実してきたし、上昇の兆しはある」と頼もしい。
第4節以降は枯木匠登(3年)=横浜創学館高卒=、村田澪斗(同)=函大有斗高卒=の投手2枚看板を持つ函館大、林虹太(3年)=佐久長聖高卒=、伊藤茉央(同)=喜多方高卒=ら好投手を擁する東京農業大道オホーツクとそれぞれ対戦が待ち受ける。「いい投手を打ち崩していけるように、まずは函教大で結果を残したい」と主将は語った。
旭大戦中止で東農大不戦勝
北海道学生野球連盟は6日、1部春季リーグ第3節の東京農業大北海道オホーツク―旭川大(8、9両日、網走呼人球場)2戦を中止し、東農大道オホーツクの不戦勝とすると発表した。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため11日まで休校措置を取る旭大が出場を辞退したため。同様の理由で中止されていた1、2両日の第2節北洋大―旭大も北洋大の不戦勝となった。