千歳市内の自衛隊協力団体でつくる「千歳市における自衛隊の体制強化を求める期成会」(会長・山口幸太郎千歳市長、83団体)は23日、陸上自衛隊東千歳駐屯地と同北千歳駐屯地で要望活動を行った。国が中期防衛力整備計画(31中期防)で2023年度末までに部隊編成を予定する第3水陸機動連隊の千歳市への配置などを求めた。
山口会長は、東千歳駐屯地で中村裕亮第7師団長、北千歳駐屯地で大場剛第1特科団長に要望書を手渡した。
要望の中では、良好な訓練環境に加え、陸上自衛隊2駐屯地と航空自衛隊1基地が所在して自衛隊と共存共栄のまちづくりを進め、住民の理解も高い千歳市への部隊の配置を求めている。
同期成会によると、水陸両用の作戦能力を有する第1、第2の両水陸機動連隊は現在、長崎県の相浦駐屯地に配備。新編する第3水陸機動連隊は600~700人規模。家族を含めると2000人前後という。
新型コロナウイルスの感染拡大から要望活動を控え、当初は書面のみの提出を予定したが、行動自粛の緩和を受け、最少人数による要望となった。今後、29日に北部方面総監部と北海道防衛局にも要望。防衛省への中央要望は8月下旬から9月上旬の日程で現在調整を進めている。