千歳市花園2のサケのふるさと千歳水族館は、30日まで2020年特別展「サケふるカエルラボ」を開いている。テーマは「オタマのふしぎにひっくりカエル!」。道内の在来種と外来種のカエル12種類を展示している。
ブースでは北海道に人為的に持ち込まれた国内在来種のアズマヒキガエル、同館で初展示となる2種のヤドクガエルも。
函館や室蘭のほか、石狩川水系の札幌でも確認されるアズマヒキガエルは、卵やオタマジャクシも毒を持つため在来種のエゾサンショウウオやエゾアカガエルへの食物連鎖による影響が危惧されている。北海道大学北方生物圏フィールド科学センターの岸田治准教授のグループがその研究成果を映像とパネル展示で報告している。
また、エゾサンショウウオとエゾアカガエルの幼生を一緒にした水槽では、エゾアカガエルが捕食されないよう次第に頭を膨らませて成長する様子が目にできる。
初めて来館した苫小牧市の会社員坂本瑠さん(19)は「子供のころに触っていたので懐かしいですね」と、群れ泳ぐオタマジャクシに見入っていた。