苫小牧凌雲中
前田辰夫校長(56)
次世代担う人材育成
苫小牧沼ノ端中学校の教頭などを経て、2018年から19年度まで苫小牧市教育委員会教育部の参事を務めた。校長職では初の赴任校になる。
校内で会うと生徒の方から進んであいさつをし、「服装や態度も落ち着いていて、素直な生徒たち」と印象を語る。卒業後も成長を続け、「地域に戻ってきて、次世代を担うような人材をつくっていきたい」と話す。
すべての物事は生命があってこそ―と、何よりも命を大切にする教えを教職員らに説く。学力や体力の向上にも力を入れ、分かりやすい授業の工夫を促し、自主的に体を動かすよう生徒の意識改革も目指す。子どもが未来に大きく羽ばたくための「基礎的な力を付けて、学校から旅立たせてあげることができれば」と目標を掲げる。
苫小牧明倫中
遠藤玲校長(53)
生徒、教師、保護者の思い聞き取る
「子どもの学習権を100%保障するのが教師の務め。授業だけでなく生き方や道徳的なものも学んでもらい、自立へ向けて一人一人を育んでいきたい」と力を込める。
名寄市出身。日本体育大学体育学部を卒業後、保健体育の教師として芦別市立芦別中学校で教員生活をスタート。苫小牧での勤務は2009年の沼ノ端中学校からで、以降、市教育委員会教育部を経て4校目の勤務となる。
前任は光洋中学校の教頭で、校長としての勤務は初めて。授業風景を見て「柔らかく和やかな雰囲気。生徒たちの表情も生き生きしている」と評価する。
「生徒、教師、保護者それぞれの思いや願いを聞き取り、できることを整理しながら、良い学校づくりにつなげたい」と抱負を語った。
(おわり)