苫小牧泉野小
東峰秀樹校長(48)
あいさつや礼儀の大切さ
苫小牧北星小学校が教員生活の振り出し。管理職になってから市内への着任は初めてだ。4月の学校再開後に児童たちが、学校で勉強するのが楽しい、という表情で授業を受けているのを見て「こちらまでほっこりし、うれしくなった」と顔をほころばせる。
子供が将来、社会に出たときに役立つ力として、あいさつや礼儀の大切さを指導してきた。同校でもさらに良いあいさつができるようにしたいといい、目を見て立ち止まり、おじぎをしながら、明るい表情や声でするあいさつを「スタンダード(標準)として定着させたい」と意気込む。
児童たちが実践を通して家庭、地域と心のつながりを強めながら、「この地域で生き生きと学び、生きて働く力を身に付けていく教育ができれば」と展望する。
苫小牧美園小
手塚敏校長(54)
アイヌ語「ルイカ」大切に
旧苫小牧明徳小学校で教頭を務めたことがあり、市内では2校目、校長としては3校目の着任になる。
同校は、保護者が協力的で、先生も子どものためにと「同じ方向性で頑張る集団」だと実感している。学校が再開すれば「子どもたちに早く顔を覚えてもらいたいし、児童たちのことを知りたい」と待ちきれない様子だ。
礼状などに使うオリジナルの便箋には、アイヌ語で橋を意味する「ルイカ」の文字を印刷している。時間をかけて、地域住民と児童が名前で呼び合える関係性づくりなど、地域の架け橋となり「共生したい」と願う。
児童が学校を楽しみにし、満足して下校するような「いろいろな人から信頼され、誇れる学校にしたい」と意気込んでいる。