「苫小牧港は道内産業の要となる重要な港。安全を守るために全力を尽くす」と真っすぐなまなざしを向ける。
前任地の海上保安庁(東京)では装備技術部船舶課上席船舶工務官を務め、巡視船や測量船の設計や建造などに携わった。これまでに広島や横浜、高知、沖縄などに勤務したが道内への赴任は今回が初。
「人のためになる仕事がしたい。人助けがしたい」という思いから海上保安官を目指した。「まじめに、誠実に」をモットーに日々の業務をこなしてきたという。
海上保安官1年目の1994年、潜水士として高知港で車両の海中転落事故に関わった。家族の感謝の言葉に報われる思いがしたという。「苫小牧でも誠実に業務に向き合っていく」と抱負を語った。
1967年生まれ。石川県金沢市出身。金沢大付属高校卒。93年海上保安大学校卒業。苫小牧産のホッキ貝など海産物に舌鼓を打つ日々。