道軟野連苫支部 最上支部長就任 澁谷氏は勇退

  • スポーツ, 野球
  • 2020年4月23日
苫小牧の野球隆盛を目指す新年度=2019年6月の天皇杯支部予選
苫小牧の野球隆盛を目指す新年度=2019年6月の天皇杯支部予選
苫小牧の野球隆盛を目指す新年度=2019年6月の天皇杯支部予選
苫小牧の野球隆盛を目指す新年度=2019年6月の天皇杯支部予選

 北海道軟式野球連盟苫小牧支部がこのほど、役員改選を行い、支部長のバトンが澁谷敏昭氏(85)から最上誠司氏(82)へ引き継がれた。平成から令和の現在まで、全年代強豪ぞろいの支部の地歩を先頭で踏み固めてきた澁谷氏は「役割は変わるが新支部長をサポートしていきたい」と述べ、発展に向けてかじ取り役を担うことになった最上氏は「全体的に支部を引っ張ってくれる若い人たちが少なくなってきている。次代の連盟を担う人材をさらに育てていきたい」と語った。

 澁谷氏は、1953年に苫小牧市役所に入庁し、部長職を務めて退職。入部した野球部では11年間選手現役を続けた後、監督も歴任。連盟では2002年に副支部長から支部長に就いて支部が主催、主管する公式戦各種大会の陣頭で運営に注力した。16年にあった、とましんスタジアム(苫小牧市営緑ケ丘球場)リニューアルの前後にわたって関係各所との折衝などに尽力。歴任の間、「何が思い出と聞かれれば一つに絞り切れない。すべてが思い出」と笑顔で振り返った。

 この間すべてで副支部長として支えた最上支部長は澁谷氏の献身をたたえ、「支部全体に大きな影響を与えてきたと思う。そういったことは継承していきたい」と力を込める。

 今月の支部理事会で新任役員8人が決まった。

 就任の弁として最上支部長は「皆さんの協力の下、苫小牧の野球の発展に尽くしたい。役員の人たちには積極的に大会に顔を出してほしい」と組織の結束を呼び掛けた。

 最上氏は以前、小樽市に本社を構え港湾運送事業などを展開する、郵船海陸運輸(現ノーススタートランスポート)に勤め、苫小牧営業所に転勤。青年期を通じて軟式野球に親しんだ。1972年に少年野球チームの美園スラッガーズ設立に携わった。審判員としても長く活躍し、アマチュア野球公認の1級審判員資格も取得して連盟審判団をけん引した。

 顧問となった澁谷氏は新たな支部長の最上氏に「審判をやっていたこともあり、本当に野球のことを知っている。後進の育成など非常に期待するところが大きい」と言う。

 近年は苫小牧でも全年代で野球人口が減少傾向と言われる。最上氏は底辺拡大の重要性を説き、「少年と中学野球を活気づけていければと思う。指導者たちも子供たちに野球の面白さをより伝えてもらいたい」と願う。

 野球どころに存立する支部支部が一丸となれる環境づくりに意気込みを見せる最上氏は「野球は本当に面白いスポーツ。新型コロナウイルスの影響で苦難も多い船出となるが、役員やチーム一丸となって頑張っていきたい」と語った。

こんな記事も読まれています

ニュースカレンダー

紙面ビューアー