苫小牧市内の少年野球チームは新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、休止していた練習を先週以来、徐々に再開している。グラウンドに繰り出した選手たちは、感染予防をしながらも、はつらつとした様子で野球に打ち込む。
各チームは、市内各小学校が全校臨時休校措置が取られた2月下旬から練習を取りやめていた。
先陣を切って25日に始動した北光ファイターズは、団員全員は参加していなかったものの、打撃や守備の練習を精力的にこなし、シーズン開始へレベルアップを図った。
練習中は選手以外の保護者やコーチのマスク着用を義務付けており、対策を講じている。石村剣士朗主将(北光小5年)は長い休みの間を振り返り、「それぞれ素振りや筋力トレーニングをしてきた。今年は全国大会優勝が目標なので頑張りたい」と張り切る。
沼ノ端スポーツ少年団は、28日から練習を再開した。29日には、保護者と指導者による総会も開き、今季の活動方針や団員の体調管理全般、新型コロナウイルス対策について話し合った。
37度以上の発熱の場合は活動を自粛し、マスク着用に加えて、個人間もできるだけ距離を置くなどの対策を立てている。
今季ベンチメンバー入りする団員には背番号も与えられた。石川将一監督は「大変な時期ではあるが、チーム一丸で乗り切り、ベストを尽くしたい。このチームで一日でも長くできるように指導者としてもサポートできれば」と語る。熊原皆翔主将(拓進小5年)は「練習ではみんな明るく楽しみながらできた。大会ができないこともあるかもしれないけれど、やれる試合は全力で戦いたい」と意気込んでいる。