地元紙

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2020年1月28日

 記者の仕事をしていると、首長らと折々の課題で個別に意見を交わしたり、雑談したりする機会がある。懇意になる人もいれば、記事を通して図らずも天敵のようになった人もいた。コラム子は平成の大合併の時期に胆振東部各町を担当し、大きな決断に向き合った人たちと率直なやりとりができた。誠実な政治家の責任感と自負心に触れたこともある。記者としての財産。覚悟の大きさは自治体の規模とは関係ない。

 まちには土地柄があり、魅力があって、課題がある。私たちは話題を掘り起こし、時には一石を投じ、住民と同じ立ち位置で共にまちづくりを考えるつもりで提起する。それが地域に軸足を置いて取材をする地元紙の役割の一つ。批判は行政を前に進めるための推進力。

 「千歳民報」の休刊が近い。コラム子はかつて3年ほど千歳民報に携わった。千歳は国の交通・観光政策、防衛に関わる戦略都市であり、製造業や農業、自然といった持ち味を生かしたまちづくりを進めている躍動的な自治体だ。話題も課題も多く、地域紙の存在意義は大きい。山口幸太郎市長は報道機関を「よき批判者」と位置付けていた。当事者として、休刊には力不足の悔しさが先に立つ。

 「地域」が千歳民報、苫小牧民報の定点。空の千歳と海の苫小牧が本道経済を引っ張る存在なのは確かだ。地元紙として、両地域の連携を生かしたまちづくりの議論に引き続き貢献したい。(司)

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