ハクチョウ

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2020年1月16日

 目の前にオオハクチョウがやってきた。昨年末の最後の日曜日、ウトナイ湖へ出掛けた。最初は遠くにたたずむ姿が小さく見えるだけだった。とりあえず道の駅で暖を取っていたら、近づいてくるのが窓から見えた。建物を飛び出し湖岸へ。手が届く近さで、湖底をつつくオオハクチョウの姿を眺めることができた。

 年明けは白鳥王子アイスアリーナ。王子イーグルスのアジアリーグ・ホーム最終シリーズで、観客席は大勢の人でにぎわっていた。厚いコートやダウンジャケットの上に、王子の赤いユニホームを着た子どもたちがかわいらしい。

 寒さや雪を嫌い、首をすぼめて冬が通り過ぎるのをひたすら待つのではなく、北の冬を楽しみ、風土に根差した生活の仕組みをつくり上げようと「北方圏構想」が提唱されたのは1960年代。71年には北海道総合開発計画に位置付けられ、同じ気候風土を持つ諸外国との交流も盛んになった。近年、言葉はあまり聞かなくなったが、凍る湖で渡り鳥を観察し、子どもの手を引いてアイスホッケーを見にいく暮らしは、構想が根付いてきたようにも見える。

 苫小牧で初めて迎える冬の寒さは想像以上だった。最低気温はさほどでもないのだが、骨の芯まで凍るのでは、と思う日がある。だが、家でじっとしていてはもったいない。かなり恐怖だけれど、支笏湖氷濤まつりも行ってみたい。冬は寒い。でも楽しい。(吉)

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