野球の楽しさ肌で感じて―キッズフェスタin苫小牧初開催

  • スポーツ, 野球
  • 2019年11月19日
ストラックアウトに挑戦
ストラックアウトに挑戦
ティーボール形式のゲームで楽しむ参加者ら
ティーボール形式のゲームで楽しむ参加者ら

 北海道高校野球連盟室蘭支部主催の未就学児、小学校低学年向け野球体験イベント、キッズフェスタin苫小牧が17日、駒大苫小牧高校トレーニングセンターで開かれた。参加者が胆振地区の高校球児、マネジャーと一緒になって打つ、投げる、走るといった野球の基本的動作にチャレンジ。競技の楽しさを肌で感じた。

 日本高野連などが示した高校野球200年構想事業の一環として、初めて企画された。午前(未就学児)、午後(小学1・2年)の2部に分かれて実施。苫小牧市内はもちろん厚真町、札幌市など、野球経験の有無にかかわらず60人以上が足を運んだ。

 イベントでは、本塁上にあるバッティングティーに乗ったボールを打つ、投手のいない野球・ソフトボールの導入競技「ティーボール」形式の試合をメインに、ティー打撃、キャッチボール、番号の振られた的を射抜くストラックアウトなど各種アトラクションも用意。参加者は高校球児らの手ほどきを受けながら、元気よく体を動かしていた。

 午後の部に参加した少年野球北光ファイターズ所属の太田怜臣君(北光小2年)は、苫東高の選手と一緒にイベントに取り組んだ。「キャッチボールが楽しかった。(高校生は)ボールがすごく速い」と貴重な触れ合いに笑顔を見せる。

 一方、指導役を担った北海道栄高の松本涼希(2年)=苫小牧沼ノ端中出身=は、「自分が小さいときよりレベルが高い」と参加者の技量や競技意欲に感心する。言葉だけではなく、実際にやって見せることでより理解を深めてくれることを知った。「貴重な経験になった」と話した。

 「高校生と触れ合うことができてよかったという保護者の声が多く聞こえた」と道野連室蘭支部の前川護普及振興委員(苫東監督)は、イベントの成功を喜ぶ。子どもたちを親身になってサポートした胆振地区の高校球児たちの熱心さにも目を見張った。今回は天候面などを考慮し屋内開催となったが、来年以降は「グラウンドで高校球児のプレーをより間近で見てもらえるようなイベントも考えていきたい」と未来図を描いた。

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