現役選手が熱血指導―東京ヤクルトスワローズ野球教室

  • スポーツ, 野球
  • 2019年11月18日
丁寧な投球指導をする高梨選手(中央)
丁寧な投球指導をする高梨選手(中央)
教室の最後には、川端選手が鋭い打球を放ち会場を盛り上げた
教室の最後には、川端選手が鋭い打球を放ち会場を盛り上げた

 プロ野球東京ヤクルトスワローズの野球教室が17日、苫小牧市内のとましんスタジアム(市営緑ケ丘球場)で開かれた。球団に所属する現役選手の川端慎吾内野手、田代将太郎外野手、高梨裕稔投手が講師を務め、市内の少年野球チームに所属する約130人がプロ選手の指南を受けた。寒空の広がる中で元気の良い動きを見せた。

 開講に先立ち、苫小牧ヤクルト販売の若林利和社長があいさつ。「プロの選手に技術を教えてもらえる貴重な機会。教わることを今後の試合などに生かしてほしい」と期待を寄せた。

 野球教室では2015年にセントラルリーグ首位打者と最多安打に輝いた川端選手が、内野手の守備の心得や打撃についても指導。「打つ時は顔を動かさず、しっかりボールを見てスイングして」とアドバイスした。チームの主軸を務めていたトップ選手の教えに、球児たちは真剣な表情で耳を傾けうなずいていた。

 また北海道日本ハムファイターズ所属の16年に苫小牧市の応援大使を務めたこともある高梨投手は、キャッチボールの大切さを強調。真っすぐ立つ、相手に向かって真っすぐ踏み出す―などの項目を挙げて明快に説明。実技の投球指導の場面では、子どもたちが良い球を投げた時にはすかさず「ナイスピッチング」と声を掛けていた。石狩市出身の田代選手も外野手を中心にしたフライの練習、打撃練習で熱心に助言していた。

 この後、川端、田代両選手が打席に立って迫力のあるバッティングを披露。鋭いスイングでスタンドに迫る打球を飛ばし、会場にいた小学生や保護者たちを沸かせていた。

 閉校式で感謝の言葉を伝えた北光ファイターズの石村剣士朗君(北光小5年)は「きょう教えてもらったことを練習で生かし、プロ野球選手を目指して頑張りたい」と力を込めた。川端選手は「教室で教えたことを忘れずに生かすことと、両親にも感謝の気持ちを持ち、道具を大事にしてプレーをして」とエールを送って球児らの成長に期待を込めた。

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