第41回苫小牧商工会議所会頭杯朝野球選手権大会は1日早朝、とましんスタジアム(苫小牧市営緑ケ丘球場)で決勝戦を行った。オールスターMIが3―2で下川原アルミ工業に逆転サヨナラ勝ちを収め、34回大会以来7年ぶりに栄冠をつかんだ。
苫小牧商工会議所が主催する、朝野球の今季ナンバーワンを決める公式戦。9月24日に開幕し、市内の主要大会のサカイスポーツ杯、アポロ杯、糸井地区朝野球大会、ボデーショップカドワキ杯の各大会の決勝進出チームと、日本橋杯のA、Bの各ブロック優勝を果たした計9チームが出場しトーナメント戦を繰り広げた。また、北海道朝野球大会苫小牧地区予選を兼ねており、優勝したオールスターMIが来年、小樽市で開催される道大会の出場権を獲得した。
▽決勝
下川原アルミ工業
000011ー2
000003xー3
オールスターMI
(六回時間切れ)
(下)高野、須藤―阿部
(オ)田代―畠山津
中盤までは両チームの先発の好投により、息詰まる投手戦が繰り広げられた。オールスターMIは2点を追い掛ける六回、四球や暴投などで1死満塁の好機を作ると、畠山大の2点適時打で同点に追い付き、続く佐藤友の適時打でサヨナラ勝ちを収めた。
一方の下川原アルミ工業は五、六回に1点ずつを奪い試合を優位に進めていたが、最終回に守りきれなかった。
【個人賞】▽最優秀選手賞 畠山大輔(オールスターMI)▽優秀選手賞 田代泰之(同)▽敢闘賞 新山将太(下川原アルミ工業)
劇的なサヨナラ勝利で悲願の会頭杯のタイトルを手にしたオールスターMI。昨年まで4年連続で決勝に進出したが、一歩及ばず。5年目の今年、再び栄冠を手にした選手たちの喜びはひとしおだった。畠山津与志選手兼任監督は「選手みんなが最後まで諦めず、仲間を信じて戦ってくれた結果だと思う」とたたえた。
指揮官の言葉の通り、最後まで全力プレーを貫いた結果だった。中盤までは両先発投手の好投により引き締まった試合を展開。オールスターは五回に本塁打で先制され、六回にも1点を追加されるなど厳しい状況に立たされながらも選手たちは誰一人諦めていなかった。
2点を追う六回、下川原アルミ工業の投手が交代した。四死球や暴投で1死満塁と一打同点の好機で主将の畠山大輔がしぶとく中堅へ2点適時打で追い付くと、続く佐藤友貴も右翼への適時打で激闘に終止符を打った。佐藤友は「同点に追い付いたので気楽に打てた。何としても勝ちたい試合だったので良かった」と振り返る。
朝野球シーズンラストを締めくくったオールスターMI。来シーズンは全道大会はもちろん、大鷲旗のタイトル奪取も視野に入れさらなる飛躍を誓う。畠山監督は「チーム一丸となって良いシーズンを送れるように頑張りたい」と気持ちを新たにした。