日本電溶杯初代王者に拓勇ファイターズ

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  • 2019年9月24日
日本電溶杯初代王者に輝いた拓勇ファイターズ

  第1回日本電溶杯争奪胆振少年野球選手権大会の最終日は21日、苫小牧市営少年野球場で準決勝、決勝が行われた。決勝では拓勇ファイターズが10―2で北光ファイターズを下し、日本電溶杯初代王者に輝いた。

   15日に開幕した今大会は、道軟式少年野球連盟胆振支部が主管する6年生最後の公式戦。今大会から市内沼ノ端の鋼構造物工事・配管工事業、日本電溶が大会のスポンサーとなった。苫小牧の公式戦で好成績を残し選抜された12チームを含む室蘭、登別、東、西胆振から24チームが参加し、延べ3日にわたりトーナメント戦を繰り広げた。

   大会を通じて大きく天気が崩れることなく、野球日和の中で選手たちは元気いっぱいの全力プレーを繰り広げた。駆け付けた保護者たちも大きな声援を送っていた。

   最終日の結果は次の通り。

   ▽決勝

  拓勇ファイターズ

  2200105―10

  0000101―2

  北光ファイターズ

   拓勇は初回、先頭の横谷が安打で出塁すると熊野、松田の連続安打と相手の守備の乱れなどで2点を先行。二回、五回にも追加点を挙げ、七回は打者8人の猛攻で一挙5点を挙げて勝負を決めた。

   北光は終盤、反撃に転じたが及ばなかった。

   ▽準決勝 拓勇ファイターズ4―1室蘭祝津少年野球部(室蘭)、北光ファイターズ11―4泉野イーグルス

   攻守に安定感のある野球を見せて日本電溶杯初代チャンピオンに輝いた拓勇。今季は全道大会、全国大会に出場するなど大きく飛躍した。シーズン最後を優勝という最高の形で締めくくり、山村寛文監督は「最後なので何とか優勝したかったという気持ち。子どもたちはよく頑張ってくれた」と褒めたたえた。

   今季は堅守を旗印にさまざまな大会で勝ち上がったが、電溶杯は打撃でも光るものを見せた。準決勝は接戦を物にし、2回戦と準々決勝は2桁得点を記録した。

   決勝の北光ファイターズは8月の太陽杯胆振大会決勝でぶつかり0―3で敗れた因縁の相手。その好敵手に初回から好調な打線が力を発揮した。先頭の横谷塁(6年)、熊野瑠威(同)が出塁すると、松田紘英(同)が適時打を放ち、さらに相手のミスに付け込んで2点を先制。七回には松田の適時三塁打などで一挙5点を追加し優勝をたぐり寄せた。

   6年生にとっては最後の公式戦を終え、今後は本格的に新チームが始動する。指揮官は「まだまだ発展途上」と謙遜するが8、14日に開かれた道新杯新人大会で優勝するなど結果も付いてきている。来季もさらなる活躍に期待がかかりそう。

   渡辺蒼生主将(6年)は「来年もチーム一丸となって上位大会を目指し、頑張ってほしい」と後輩たちへエールを送った。

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