第72回秋季北海道高校野球大会室蘭支部予選最終日は16日午後、とましんスタジアムでBブロックトーナメント決勝を行い、北海道栄が11―4の七回コールドで大谷室蘭を下して2年ぶり19回目の優勝を果たした。Aブロックを制した鵡川と共に、10月6日開幕の全道大会(札幌市)に挑む。
来春のセンバツ甲子園を見据えた1、2年生の新チームによる舞台は7日に開幕。胆振、日高の20校19チームが、2日間の調整日を除く競技8日間にわたってA、B2ブロックで熱戦を展開してきた。
【Bブロック】
▽決勝
大谷室蘭
1100200―4
300170X―11
北海道栄
(七回コールド)
道栄が連日の猛打で2年ぶりの頂点に立った。同点に追い付かれた五回に打者一巡の猛攻で一挙7得点。試合を決定付けると、先発したエース印南が粘り強い投球で相手の追撃を許さなかった。
道栄・主将の伊藤海―起点となる一打
道栄の4番を担う伊藤海主将(2年)が、好調の打線に火を付けた。同点に追い付かれた直後の五回裏。1死二塁の好機で打席が回ると「なんとかつなごう」と真ん中高めに浮いたチェンジアップを捉え、勝ち越しの適時二塁打。同回打者一巡の猛攻を演出する重要な一打になった。
「4番で確実に返す」(糸瀬監督)新チームの得点パターンの核を担う。最初こそ「絶対に打たないと」と気負い過ぎたことで不振に陥った主将だが、実戦経験を積むごとに自信を付け、今大会では打率7割5分と打ちに打った。
「チームワークの良さがいい方に出た」と準決勝で20安打、決勝では15安打を記録した打線にも勢いがある。見据える全道大会でも「自分がまず打ってチャンスメークしたい」と頼れるリーダーは意気込んでいた。