第72回秋季北海道高校野球大会室蘭支部予選第3日は9日、とましんスタジアムでBブロックトーナメント2回戦2試合を行っている。第1試合は北海道栄が苫東を7―0で七回コールド勝ちし、3回戦に駒を進めた。第2試合では大谷室蘭と室蘭工業が対戦し、五回までで4―0となっている。
【Bブロック】
▽2回戦
北海道栄
0120301=7
0000000=0
苫小牧東
(七回コールド)
室蘭工業
00000
04000
大谷室蘭
8日
【Aブロック】
▽2回戦
白老東・伊達
00000=0
1135X=10
駒大苫小牧
(五回コールド)
登別青嶺
0000 0=0
05411X=20
苫小牧中央
(五回コールド)
7日
【Bブロック】
▽1回戦
苫小牧工業
110010100=4
100101000=3
室蘭栄
静 内
0010000=1
230013X=9
伊達緑丘
(七回コールド)
◇ ◇
攻守にミス響いた苫東 来季の飛躍へ、意識高く
主力を担ってきた3年生が大量に抜け、正規部員わずか10人で挑んだ苫東は、序盤から守備の乱れや走塁ミスが目立った。「格上(道栄)相手にミスのできないゲーム展開に3失策は痛かった」と前川監督は厳しい表情を見せた。
また「実力は横一線。競争させたい」と指揮官が奮起を期待する4人がマウンドに上がるも、計7四死球を献上するなど課題が残った。
前チームで主力を張っていたのは捕手で先発した吉田(2年)のみ。13人もの最上級生が去り、実戦的な練習すらままならない。それでも「新しい苫東の伝統を作ろうと、一人一人意識高くやってくれている」と前川監督は目を細める。2019年度は公式戦全敗。長いオフ期間を少人数で乗り越え、来季こそ飛躍を誓う。
◇ ◇
白老東・伊達 唯一の合同チームが奮闘
今大会唯一の合同チームが奮闘した。室蘭支部屈指の強豪との顔合わせ。試合前こそ重圧にさいなまれていたというが、「試合をやっていくうちに思った以上の力を発揮できた」と白老東の横山主将(2年)が言うように、1年生エース松原(伊達)を中心に一、二回を最少失点で切り抜ける粘りを見せた。
課題にしてきた守備も4回まで無失策。大量点を献上した最終五回にほころびは出たものの、「よく踏ん張ってくれた」と辻監督(白老東)は目を細める。
夏を最後に富川、苫小牧西の2校が離脱。選手繰りはさらに厳しくなったが、夏季休暇を中心に合同練習を地道に重ね、チームとしての一体感を構築してきた。
これから長いオフシーズンに入る。来春の合同結成は未定だが、「秋も目標を持たせて活動させたい」としばらくは2校で活動を続けていく予定だ。「駒沢と試合ができていい経験になった。普段の練習から、試合のような緊張感を持っていきたい」と横山主将は前を向いた。