苫小牧大成小学校(今田和也校長)は1月31日、アイスホッケー女子日本代表の主将を務めた大沢ちほさん(32)を迎え、アイスホッケー教室と講演会を行った。大沢さんは参加した2、4、5、6年生の児童約185人に「夢や目標を見失わないで」とエールを送った。 6日に市内で始まる女子アイスホッケーのミラノ・コルティナ冬季五輪最終予選を前に、競技の魅力を伝えよう―と企画された。 市ときわスケートセンターで行われたアイスホッケー教室では大沢さんの手ほどきを受け、児童がスケーティングの基礎を学習。スケートのブレードを体の重心の真下に置くことやエッジを立て過ぎないことなど滑走のこつを教わった後、氷上を素早く逃げ回る大沢さんを追い掛けるなどして交流を楽しんだ。 学校に戻り、開かれた講演会で大沢さんは現役時代、金メダル獲得の夢に向かって挑み続けるチームメートの存在が大きな心の支えになっていたと回顧。「たとえ夢がかなわなくても、そこまでの努力過程は違う世界で必ず生かされる。何事にも自信を持って突き進んでほしい」と呼び掛けた。 5年生の石橋一桂君(11)は「追い掛けっこは早過ぎて全然追い付けなかったけど楽しくて、一生忘れられない思い出になった」と笑顔。交流を終えた大沢さんは「結構なスピードで滑っても普通についてこられる苫小牧の子どもたちはさすがだし、誇りに思う。五輪最終予選もぜひ見に来てくれたら」と話した。 同30日には北星小学校でも講演会を開いた。