受賞を喜ぶ松平さん(左)と沼山さん自分で育てる音楽アプリ「THE おんがくっち」のQRコード 商業科目のある全国の高校を対象に、身の回りや社会の課題解決につながるウェブアプリケーションを作成し、発表するコンテスト。36校から約250作品の応募があり、同校を含む20作品が入賞した。 松平さんと沼山さんは、自分で育てる音楽アプリ「THE おんがくっち」を開発。スマートフォンやタブレットで、年代とシチュエーションを入力するとランダムにお薦め曲が表示され、ユーチューブの音楽が聴ける。 2人は課題研究の授業で「時代による音楽の変化」をテーマに調査、研究を実施。さまざまな年代にアンケートも行い、好みの曲を調べた。この授業の取り組みを反映させ、ユーザーの嗜好(しこう)に合ったプレーリストを表示でき、曲の削除、追加も可能にしたアプリを仕上げた。コンテストには作品と3分以内のプレゼンテーション動画を送り、審査を受けた。 沼山さんは「画面に収まる文字の大きさや、見やすくプログラムする難しさもあった」と振り返り、松平さんは「受賞は驚いたが苦労が報われた」と喜んだ。3月に卒業を控える2人は「多くの人がこのアプリを使って新たな音楽との出合いを楽しんでほしい」と話す。 同校は2023年度から、高度なプログラミング学習推進のため、アプリ開発が可能な学習教材を導入しており、その成果が受賞に結び付いた。応募をサポートした山橋崇裕流通経済科長は「とても発想が豊かで、高度な作業をやってのけたと思う」と2人の努力をたたえた。 苫小牧総合経済高校国際経済科3年の松平きららさん(18)と沼山恋音奈さん(18)は、第2回全国商業学校Webアプリコンテスト(実行委員会主催)で企業賞(セガ賞)を受賞した。同校生徒の受賞は2年連続。