学校給食無償化を求める苫小牧市民の会は4日、同無償化など給食に関する公的援助を求める要望書を市に提出した。昨年5月から集めた署名3704筆も届けた。
要望は▽学校給食の無償化▽地場産の安心・安全な食材の使用▽国に対して給食無償化の意見書提出―の3項目。同会の世話人7人が市役所を訪れ、金澤俊市長に要望書と署名を届けた。
長谷川好枝事務局長は昨年4月に同会を立ち上げ、イベント会場などで署名活動を繰り広げてきたことを金澤市長に報告。多世代の市民が取り組みに関心を寄せ、給食費の値上げが決まった昨年11月以降、署名が集まるスピードが上がったことを強調した。
小学生の子どもを育てる世話人の1人は、国の臨時交付金を受けて市が今月始めた5カ月間の給食費無償化に触れ、「春は何かと子どもにお金がかかる時期。給食費分を進級、進学の準備に回せるのでありがたい」と、無償化の継続を求めた。
金澤市長は「子育てに掛かる経済的負担をできるだけ軽減させたいと考えているが、財源の確保が課題。国の動きを見ながら、できるところから進めていきたい」と理解を求めた。