日本、〝1年後〟へ前進―。ミラノ・コルティナ冬季五輪アイスホッケー女子最終予選G組が6日、苫小牧市ネピアアイスアリーナで開幕した。4大会連続5回目の出場を目指す日本は初戦のフランスに序盤から加点し続ける7―1で大勝し、白星発進した。中国はポーランドを2―2の同点から延長戦を経たペナルティーショット戦(PSS)で下した。
日本は第1ピリオド2分すぎに伊藤(トヨタ)が得点して先制。続く7分と16分に前線へ機敏に動いた輪島(道路建設)が連続得点に成功。第2ピリオド以降は小山(SEIBU)、伊藤らの追加で差を広げ、昨年末の欧州遠征では苦杯を喫したフランスの反撃を1点にとどめた。堅守し続けたGK増原(道路建設)がこの試合のベストプレーヤーに選ばれた。
中国はポーランドと接戦を繰り広げ、第3ピリオドに1―1の同点から勝ち越した後、残り4分を切って追い付かれた。延長は規定のFWとDFのスケーター2人を減らす方式ながら、1人多い4人滞氷のパワープレーを得て仕切り直したものの決められず、5人ずつのPSSで方新が決勝点を押し込んだ。
60分勝ちの日本は勝ち点3とし、フランスは同0。中国は勝ち点2で、ポーランドは同1。日本は8日にポーランド、9日に中国といずれも午後3時半から対戦する。世界ランキングは日本7位、中国12位、フランス13位、ポーランド20位。
五輪最終予選はH組・スウェーデン(同8位)、I組・ドイツ(同9位)のシード両国を開催地に現地時間の6日に行われた。H組ではスウェーデン、デンマークが各1勝し、ノルウェー、オランダが各1敗。I組はドイツ、ハンガリーが各1勝し、オーストリア、スロバキアが各1敗。
日 本(勝点3)7ー1フランス(勝点0)
▽得点者【日】伊藤(志賀紅、志賀葵)輪島(小池)輪島、小山、伊藤(志賀紅、志賀葵)野呂莉、関(人里、浮田)▽GK【日】増原
日本が終始先行ペースを保ち、フランスを圧倒した。1ピリ2分にニュートラルゾーンで志賀紅(ルレオ=スウェーデン)からパスを受けた伊藤(トヨタ)が右からミドルシュートしてフランスDFに当たって角度が変わり、GKテオドの肩口を鮮やかに抜いて先制。その後も輪島が2、3点目と連続ゴールして優位な流れを引き寄せた。
2ピリ以降もスピードと正確なパスでパックを支配。主導権を渡さず、加点に成功した。
中 国(勝点2)3ー2ポーランド (勝点1)