鈴木直道知事は7日の定例記者会見で、12時間降雪量として国内観測史上1位の120センチを記録し、市民生活が混乱する帯広市への対応について「道では4日に災害対策連絡本部を設置して情報収集体制を強化した」と述べた。十勝総合振興局が雪害対策本部を設置した帯広市に対して「(職員の)リエゾン派遣をしたほか、十勝管内の他の町村の状況把握を行って、道などが保有する除雪機械などを使用して、除排雪の支援を行う用意があると伝えている」と説明。「引き続き帯広市や関係機関との連携や情報の共有に努めていきたい」との姿勢を示した。
また、今回の「どか雪」の時期が、開催中の第75回さっぽろ雪まつり期間中で、インバウンド(訪日客)の観光客も大勢来道していたことにも言及。災害時における外国人を含めた観光客に対しての取り組みとして「北海道運輸局が運営するポータルサイト『北海道旅の安全情報』が多言語で気象情報や交通情報を発信している」と説明。道では4日以降、北海道観光機構、JR札幌駅内の観光案内所などと連携して「観光客の皆さんに、このサイトの利用の呼び掛けをしている」と語った。
道内では今後も日本海側を中心に大雪が予想されており「引き続き気象情報や交通情報などの情報発信に努めていきたい」と強調。道民にも「旅行で移動される人は時間に余裕を持って行動し、雪による交通障害に注意を。併せて屋根からの落雪、除雪作業中の事故に十分に注意いただきたい」と呼び掛けた。