ポーランド戦に向けて調整する女子日本代表。飯塚監督が練習内容を説明する=7日、ネピアアイスアリーナ ミラノ・コルティナ冬季五輪最終予選G組出場中の女子アイアスホッケー日本代表「スマイルジャパン」は参加4チームすべての試合がなかった7日、会場のネピアアイスアリーナ=苫小牧市=で調整した。飯塚祐司監督の指揮の下、生き生きと機敏に個々や小ユニットの動きを中心とした軽めのメニューを繰り広げた。8日にポーランド、9日に中国と対戦する。
第1日の6日に初戦でフランスを7―1で圧倒してから一夜明け、全メンバーが氷上に登場。元気よくスケーティングし、リラックスしたムードから切り替えてスピーディーで集中力を高めた動きを見せた。
飯塚監督が説明しながら作戦板に書き込む動き方を全員で注視した後、パックを使った練習へ移行。ボードを使ったり、トラップせずワンタイムのダイレクトで折り返したりするパスを取り入れて、GKが立つゴールにシュートでフィニッシュする各種ドリルを次々と繰り返した。
スティックを持った青木香奈枝コーチや日本アイスホッケー連盟の鈴木貴人強化本部長の姿もあり、強化副委員長で代表OG久保英恵さんが観客席から練習を見守っていた。
練習終了後に選手が取材に応じた。フランスが8日で中国に60分勝ちし、日本がポーランドに同様の勝利をすれば、勝ち点上、日本の1位通過が決まるが、DFの志賀葵(トヨタ)は「自分たちのやるべきことをやる」。妹のFW志賀紅音(ルレオ=スウェーデン)も「3試合100%の力を発揮して『圧倒して勝つ』。そこは変えずにやりたい」と目の前の試合に集中していた。
DFの副主将、人里亜矢可(リンシェーピング=スウェーデン)は「いいテンポで練習できた」と笑顔。代表が対戦経験を持たないポーランド戦について「スウェーデンリーグではスキルが高い代表選手が活動している。相手に時間を与えたくはない。早い段階で得点したい」と語った。